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◆主幹事証券会社がよければ全てよし
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主幹事証券会社をきちんと選定すれば、札幌証券取引所への上場は70%以上成功と言っても過言ではありません。それほど主幹事証券会社の選定は重要です。 「主幹事よければ全て良し」といったところでしょうか。 では、具体的にどこの証券会社を選べばいいのでしょうか。 証券会社には明確な序列がありますね。 何といっても野村證券が最大手です。上場の主幹事を野村證券がつとめるというのは、理想です。 ただし、札幌証券取引所のアンビシャスに上場する主幹事を野村證券がひきうけてくれるかというと、これはほとんど無理な話です。事実、野村證券はアンビシャスへの上場の主幹事をつとめた実績はありません。 これは、野村證券がアンビシャスに上場させることができないということではありません。野村證券にとってアンビシャス上場の主幹事は仕事として旨味がないということです。 さすがに野村證券ともなると、東京証券取引所に上場する会社だけをターゲットにビジネスをしていれば儲かって仕方ないのですね。 ビジネスにおいて、顧客を選別することは重要なことですから、野村證券がアンビシャス上場の主幹事をひきうけてくれないとして、これは仕方ないことですね。 このことは、野村證券だけにあてはまるわけではありません。 大和證券エスエムビーシーも同様に、札幌証券取引所アンビシャス市場への上場の主幹事はひきうけてくれないでしょう。日興シティグループ証券も同様です。 取引所(市場)にも序列があり、証券会社にも序列がありますので、札幌証券取引所アンビシャス市場への上場を目指すのであれば、序列がちょうど釣り合う証券会社を選定しなければならないのですね。 ゲームポットはNIS,エコミックはディー・ブレイン、アルファ・トレンドもディー・ブレイン証券が主幹事をつとめています。 これからも、アンビシャス上場の主幹事をつとめる証券会社は増加するものと考えられます。アンビシャス上場を目指すのであれば、アンビシャス上場主幹事の実績がある証券会社を選ぶとよいでしょう。
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◆主幹事証券は何をしてくれるのか
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主幹事証券会社には、1千万円以上の報酬を支払うのですから、札幌証券取引所アンビシャス市場に上場するために色々なサービスを提供してくれるはずです。 では、主幹事証券に任せておけば、上場の準備はすべてお膳立てしてくれるのでしょうか? けっしてそんなことはありません。主幹事証券はあれこれアドバイスをくれますが、上場を目指す会社が主体的に準備をしなければ上場できません。 主幹事証券会社を選定した後、最初に接触することになるのは、コンサルティングの部隊です。 主幹事証券会社は札幌証券取引所アンビシャス市場への上場のための審査を行うわけですが、最初からいきなり審査が始まるわけではありません。 まずは、会社の状況を詳しく把握し、上場するための問題としてどういう点が挙げられるかをしらべ、それを改善する作業を行います。 例えば、内部統制に不備がある場合(ほとんどの非上場企業では内部統制に不備が発見されるものです)、その不備を指摘し、改善方法をアドバイスしてくれるのが、コンサルティング部隊の仕事となります。 すべて彼らの言いなりになる必要はありませんが、彼らは主幹事証券の審査と、札幌証券取引所の審査で問題になる点を指摘してくれるわけですから、積極的にアドバイスを受けて、改善を進めていきましょう。 コンサルティングが進むと、主幹事証券会社の審査が始まります。 主幹事証券会社の審査は、会社を札幌証券取引所に推薦するためのものだと考えるとわかりやすいでしょう。 「上場企業として必要な条件を満たしている会社さんですよ」と推薦するために、会社が儲かっているかどうかといった条件だけでなく、株主の状況、役員の状況、コーポレート・ガバナンス、営業の状況、経営管理の状況など細かな点まで色々チェックされます。
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◆主幹事証券会社の審査も面倒
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札幌証券取引所のアンビシャス市場への上場にあたっての、主幹事証券会社の審査は非常に面倒なものです。 質問書と呼ばれる書面で、会社の詳細を質問され、これに答えるだけで一苦労です。「関係会社との取引を解消して欲しい」、「役員の兼務を解消して欲しい」と色々難題を突きつけられます。けれど、これらは証券取引所の上場審査でも当然チェックされることですから、しっかり対応しておくことが上場への近道です。
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