札幌証券取引所のアンビシャス市場に上場しようと考えて、すぐに上場できるわけではありません。
まず、何といっても監査法人(公認会計士)の監査を2年間受けていないといけませんので、最低でも2年はかかります。
さらに、監査を受けながら、この期間に会社の管理を整備していきます。
会社法(商法)にしたがって、適切に株主総会・取締役会を開催することは当然として、さらに会社の内部統制を整備・運用しなければなりません。
この整備を自社で全てできれば良いのですが、なかなか難しいためこれはコンサルタントの力を借りることになります。
証券会社に依頼すれば上場コンサルティングを受けることができます。
そして、コンサルティングを受けながら会社の管理体制を整備し、一定水準に達した時点で、上場申請を検討します。
上場できる水準に会社の体制が達したと判断された時点で、主幹事証券の審査が始まります。
主幹事証券の審査では、証券取引所の審査よりも細かな点まで質問を受けます。
これに回答していくことで、会社の抱える問題点が明らかになります。
解決できない問題点が明らかになった場合は当然上場できません。
主幹事証券の審査で問題なしと判断されれば、取引所に上場を申請します。
上場申請後、数度のヒアリングが実施されます。
また、取引所の審査担当者が会社を訪問し実査を実施します。
その後、上場が承認され、上場に至ります。
上場申請から上場までスムーズに進めば3ヶ月程度です。
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