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◆マザーズとの違いは?
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ベンチャー企業のための新興市場としては、何といっても東証マザーズが有名です。
既にブランドとして絶大な地位を獲得しています。
では、アンビシャスとマザーズとでは何が違うのでしょうか?
まず、上場のための形式基準が異なります。
例えば、アンビシャスでは上場時時価総額が3億円(5億円)以上とされているのに対して、マザーズでは10億円以上であることが求められます。
他にも上場株式数や株主数などの基準もマザーズのそれがアンビシャスよりも厳しいものとなっています。
ですから、マザーズに上場できるということは、それだけ会社に力があるということになります。
次に、上場の審査で要求される社内管理体制の水準が異なります。
これは一概に数値で示すことができないのですが、例えば、内部統制の整備・運用の状況などをチェックされた時に、マザーズであれば一定期間の運用実績が要求される場合が多いのですが、アンビシャスであれば、実績としての運用期間がマザーズのそれよりも短くても認められることがあります。
このあたりが、実際に上場準備作業においては非常に大きな差異となります。
ですから、マザーズへの上場が難しいなと感じた場合、スケジュールを延期するのもいいですが、市場をアンビシャスに変更して早期に上場するというのもひとつの選択肢となります。
どちらがいいかは会社様のご意向しだいです。
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◆アンビシャスに上場することは世間からどう評価される?
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では、札幌証券取引所のアンビシャス市場に上場しているということは、世間からどのように評価されるのでしょうか。
「上場企業である」という点ではどちらも同じです。
仮に、アンビシャスというマーケットの存在を知らない人であっても、「弊社は上場しています」と言えば、それがスゴイことだと誰もが理解できます。
事実、非上場企業と上場企業の間には、質的に大きな違いがありますから、マーケットがどこであれ、上場しているということは高く評価されるのです。
ただ、証券業に携わっている一部のプロにとっては、市場間の序列が厳然と存在します。
では、そういった一部のプロからアンビシャスがマイナス評価されるかと言えば決してそんなことはありません。
プロは上場している市場がどこかといったことも当然判断材料にしますが、もっと本質的に会社の優劣を判断する技術を有しています。
ですから、会社が本当に良いかどうかを客観的に評価してもらえるので、アンビシャスに上場することに消極的になる必要は全くないのです。
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